• 2006年11月23日


    手打ちそば、食すのも打つのも、私は大好きである。
    全国に知られた「そば打ち名人」の高橋邦弘先生に「そば教室」でご指導をいただいている。
    市内の会場で行われる「そば教室」で、かれこれ6回位、教わったであろうか。
    そば打ちの技術は完成度の高い芸術を見る思いだ。
    「正確さ、速さ、無駄のない動き」にいつも深く感動する。

    先生は、数年前に関東から広島県豊平に移られ、「達磨」を経営されている。
    豊平に来られるまでは山梨県で「翁(おきな)」というお店を経営、今はお弟子さんが継がれているとか。

    そばに関する著書、ビデオ、DVDあまた。NHKでも特集が組まれる。現在、再放送中。全国を回っての指導もお忙しく、お店の営業は月に数日というところか。

    若いお弟子さんたちも多い。住み込みから高橋さんに鍛えられた多くのそば打ちが、全国に散らばる。
    ご自分の知識、経験を、そばを愛する人々に(時にはプロにも)惜しみなくに伝えようとされるところに、高橋名人のすごさ、偉大さはある。
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    2006年11月18日


    賃貸契約を解約して退居明渡しを行う場合、貸主と借主との間で、原状回復における費用負担で何かとトラブルが生じる場合がある。現状はこうだ。1.貸主は、賃貸契約書にもとづき、原状回復工事の費用負担を借主に要求。善良な貸主は借主に対して敷金を少しでも返還してあげたいと思っているが、ある程度の金額は契約書に基づいて借主に費用負担してもらいたいと考えている。2.借主は仲介業者から契約時に退居時の原状回復に関しての費用負担について十分説明を聞いているものの、民法上、もともときれいにして賃すのは貸主の責任であり、自然損耗や経年変化による価値の減少は賃料の一部分に織り込まれており、特別の破損や汚損がない限りは原状回復費用を負担する必要はないとの主張。3.東京のように貸主が礼金を2ヶ月とっているエリア、一方で広島のようにあまり礼金の設定に馴染みのないエリアのいずれに対しても、地域の慣行に一切配慮せず、国土交通省の役人が原則論を繰り返す。また、それに呼応する形で新聞・テレビを中心とするマスコミ等が社会正義をぶち上げ、さらに、消費者相談センター、弁護士、司法書士等々の指導、発言、説明が続く。4.退居時の敷金の精算において、借主の代理人として動く会社が出現しており、ともすれば、双方の主張が先鋭化しがちである。5.身近となった訴訟社会の到来。6.借主と貸主との間の、以前と違ってきた淡白な、情の通わない関係。7.原状回復における費用負担の統一的な基準が存在しない。(国土交通省のガイドラインでは、かえってトラブルを誘引しかねない。)8.同じ建物でも修繕履歴の違いにより、部屋間の費用負担に差が生じてしまうことが出てくる。9.壁や天井のクロスや、床の材料等のグレイドの違いから費用負担額が違ってくる。10.無許可のペット飼育が結構多く、汚損・破損・悪臭(臭いがしみ込んでいることも多い。)でのトラブルが多い。他にも、色々あるが、退居時の原状回復の費用負担に係るトラブルを少なくするには、①全国的な統一基準を作成し、また、関連の法を整備する。 ②契約自由の原則に立ち返り、特約事項に原状回復の規定を盛り込んだら、それを最大限に双方が尊重し、公序良俗に反しない限りは、決定的なものとして取り扱う。これしかないように思われる。仲介業者の精算時における、必要以上の苦労は除かれなければならない。合理的な基準が確立され、それに対して世の大方の理解が得られることを切に祈る。



    2006年11月12日


    教育改革タウンミーティングでの政府の「やらせ質問」依頼問題であるが、表層的、かつ無意味とも思える戦術的な論議は、早く終息願いたいものだ。もちろん、やらせはあってはならない。特に結論ありきの、誘導的な「やらせ質問」があったとすれば、弁解の余地はない。「議論の活性化」に役立つとしても、タウンミーティング参加者の質問の内容や時間が制限されるものであっては決してならない。但し、円滑に議論が尽くされ、問題の核心に触れるポジティブな質問を引き出すためには、ある程度の仕切りやシナリオは必要になることもあり得る。時間の終わるころになって、良い質問が矢継ぎ早に出ることも多いものである。いずれにせよ、質問者の仕込みは支持されない。あるとしても、司会役の担当者が必要と判断する場面で、公平な立場、最高の良心をもってして、議論が深まる質問を行って欲しいものだ。国会ですら質問事項については前もって知らされる。それに対して周到な準備をし、説明や回答を行っているのが現実である。責任を誰に取らせるかは、もう良い。教育改革問題への取り組みは、国家の根本を左右する。これから先、一層の活発な議論がなされることを願い、期待したい。



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