2014年10月31日

指標

 

 自分が満足できる状態か、幸福かは自分だけを見ていても

分からないものだと思う。日本の中だけを見ていても

また分からないはず。

 

 かなり前の話になるが、フツ族とツチ族の虐殺を

覚えている人はいるだろうか。被害を受けた部族の死者は

50万人だったと言われている。

 そんな凶事が世界で起きているにも関わらず、日本では

のほほんとした記事ばかりが掲載されていたわけだ。

 

 指標を調べてみた。

 世界の難民は現在、どれだけいるか知っているだろうか。

 5120万人だと記載されている。

 日本の人口の半分が国家なしの状態なのだ。

 

 難民の生活はどんなものか。

 仕事もなく、おやつもなく、喫茶店など絶対にない。

 やることもなく、任務もなく、使命もない。

 もっと絶望的なものも漂っているかもしれない。

 

 ネットにて世界の平均寿命で検索してみるといい。

 寿命が40歳代の国があるのだ。

 

 ボクたちは現在、どんな状況で暮らしているのか、

まず知ることが大切だ。そのうえで不平、不満を

持つべきなのだ。

2014年10月30日

改善

 

 かなり前のことになりますが、ベッドで寝ていました。

 夏は暑いですからクーラーをかけ、ただ明け方かなり

温度が下がるようで無意識にスイッチを切っていました。

 タイマーはついてないタイプでした。

 

 また、ベッドの向こうにはコタツが置かれていました。

 ベッドの下にはその足、四つ。

 そのコタツのせいで左はなんとなく寝返りがうてないと

いうか、少し窮屈に寝ていました。

 

 この状態を15年以上は続けたはずです。

 ふとある日のこと、なぜこのコタツはあるのか、ここに

なくてもいいのではないかと気づいたのです。

 人類が月に行くより偉大な発見でした。

 

 そうだ、この際ベッドも取り払ってしまおう。

 なんと、ベッドがなくなってみると、夏は暑いのですが

ふとんもやめてしまうとクーラーを使う必要がないことに

気づきまして。それ以来夜間にクーラーをかけることは

なくなりました。

 

 なんか良いことずくめだなーって。

 なぜもっと早くこの単純なことに気づかなかったのかって。

 室内が自分では触ることのできないアンタッチャブルな

状態になっていたのでした。

 

人は気づくと改善が起きます。

 そのためには疑問を持つことです。

 なぜここは狭いのか、汚いのか、見た目が悪いのか。

 疑問に感じるだけで改善は始まります。

 

2014年10月29日

使い道

 

 今、考えたらなぜそれだったのか、ってことはないだろうか。

 中学生のころ、友人に誘われコインを集まるようになった。

 あのころ切手もとても盛んで、それに関する本なども読み

そっちも集めていた。

 

 数年前のことだが、母親が封筒にその集めていた切手を

使用していることを見つけた。ちょっとー、お母さん、

なにしてんの。それ高かったんだぜ。

 

 だってこれ置いといてもどうにもならないでしょ、

こうして使うしかないのよ。うーーーん、がっくり。

 確かにそうなのだが、それを手に入れるために

使ったお金、日々のことを考えるとどうにも悔しい。

 

 コインも記念硬貨が作られるとせっせと買ったものだ。

 今思うとそのお金でお菓子を食べたり、もっと

有意義な使い方があったのに、なんて。

 ボクたちが子どものころ貯金もとてもはやった。

 

 だから周囲で少し秀才タイプのやつはせっせと

貯金してた。だけどさ、やっぱりなにもならなかっただろ。

 あんなものは使うに限る。

 いくら貯金したところでインフレで価値など

霧散してしまってる。

 

 人間、なにかでお金は使ってしまうものだが、

その使い道で決まってしまう。そのように考えると

バランスよくいろんなところにお金を使っておく

のが一番だと思うなー。

2014年10月28日

観察

 

 ボクは中学生のころドイツを大好きになり関連書物を

読み漁った。その関連のものばかり読む。

 あのころなにも思わなかったが、これってある分野を

集中的に研究したのと同じだろう。

 

 だが現実の自分は日本で暮らしている。改めて考えて

みるとおかしな話だ。これは案外、自分を客観的に

見ているのかもしれない。外側から観察しているわけだ。

 

 価値観をよそに持つというか。

 たとえば、現在の日本のいろんな仕組みについて、

疑問に思う人は少ないと思う。

 

 法律で決まっていると言われればそういうものかなと。

 開高さんの本にあるがドイツの川で釣りをするためには

二つの法律をクリアしなければならないとある。

 日本人からすればただ川で釣りをするだけで、と

思うはずだ。

 

 だが長年ドイツはそれでやってきたわけだ。

 ま、自分の国ばかり見ていては分からないことも

たくさんあるということか。

 

 特攻隊にしても外国人からすれば正確に把握する

ことは難しいはず。ただ日本人ならなんとなく理解

できるはずだ。

 

 ボク自身は自分の国を外側から観察する習慣が

身についているのかなって感じてる。

2014年10月27日

参加

 

 食事会を開催する。人を誘うこともある。その方からいろいろ

聞かれることも多い。

 場所、会費はだれにとっても必要な情報だ。

 だがここからはどうだろう。

 会の趣旨は何でしょうか。

 どんな人が来られるんですか。

 何人くらい来られますか。

 

 自分が食事会をやってみてつくづく実感するのはこれらの

質問、ほぼ無意味なことが多い。

 運動の主体がはっきりしているものはいい。

 地域活性化、わが町にも空港を。

 

 それ以外はだれが来るかはっきりしないし、あなたが参加する

ことで空気が変わることも多い。目当ての人がいたとしても

欠席するかもしれないし。

 だから参加人数なんて知らせないし、趣旨の話になった

時点で参加しないものと考えてしまう。

 

 ボクも知らない会に参加することは多い。

 その一回一回で有意義でなければならない、などとは

考えない。こういうのは確率で考えるのが望ましい。

 3回に1回当たりをひけばうれしいなー、くらいで。

 

 だが改めて考えると、1回を引き当てるためには2

我慢しなければならない、ともいえる。そんなもんじゃ

ないかと考えているんだ。

 2回の次に1回、2回の次に1回、それを積み重ねないと

楽しいものに出会わない、そういうものだと考えて参加

していくしかない。

2014年10月23日

留学

 

 以前、宇宙大作戦っていうテレビがあった。ミスタースポックと

言えば分かるだろうか。この番組にカーク船長が登場する。

 で、ニュージーランドを旅行したとき、この船長によく似た

方がガイドをされておられた。なのでキャプテンカーク、などと

呼んでいたのだが、一般に海外ではテレビドラマのだれそれに

似ていると言われるのはあまり好きではないと後々知った。

 

 このカーク船長についてだ。

 カーク船長、実はオーストラリアの人なのだ。

 そこの大学に通っているのだが、決まりで一年間、外国で

働かなければならない、よってここで働いているというわけだ。

 

 オーストラリアの大学では、どこかの年度で一年間、海外で

働くのだ。これって人生の宝物になるな。

 日本の学生は海外で働きたくないと返答する人が多いらしい。

その抵抗感はよく分かる。

 

 言葉の問題、習慣の問題、口論になったらどうするのか、

問題はたくさんある。だがこれらをこなしてみれば

きっと自分に役に立つ。なにか困ったときにこれまでの

人生のなにかを参考にするはずだが、きっとこの経験を

活かすことになる。

 

 だから、大学で決まってるというのがすばらしい。

 学生の自主性に任せておくと大半が蹴ってしまうさ。

 オーストラリアの場合、海外の指定はないみたいだ。

 そもそも決められているから、中学、高校あたりから

なにをするか想像くらいはするだろう。

 なかなか良いアイディアだと思った。

2014年10月22日

 

 馬って正直な生き物だと思う。

 初めての海外はハワイだった。行く気なんてさらさらなかったが

後々行って良かったと思うようになる。

 時には意味も理由もないと思っても出かけてみるものだ。

 

 実際には出かけてみると一番楽しんでるのは自分だった。

 海で楽しめる遊びをいろいろ体験できるツアーに申し込んだ。

 そこで乗馬もできるということだった。

 

 馬たちを前にして講習が始まる。

 馬は手綱を手前にひくと止まる、右に動かすと右折する、など

レクチャーを受ける。

 えーーーっとちょっと待ってよ、覚えられないよ。

 

 そしてお客さんに馬が案内されていく。

 最初のころそうでもなかったが、だんだんと馬たちの感じが

おかしなことに気づいた。

 やる気がないのだ。覇気がない。

 

 それはこう語っていた。

 はーあつい、めんどくせーなー。

 はよ終わらんかな。

 

 そして自分が乗る馬が用意された。

 乗馬すると、この馬、手綱もなにもあったものではなく、

ただ前を行く馬のあとをついていくだけなのだ。

 毎日歩いているのだろう、コースも頭に入ってる、いや

身体が勝手に進む。

馬って生き物は正直だ。

2014年10月21日

実態

 

 現在、株価は乱高下している。これから先、どのような動きを

するのか。分からない。

 ただ上がったものは下がり、下がったものはそのうち上がる。

 時間を経過して観察するとゆるやかなウエーブを描く。

 

 今、ボクは大半の株式を売ってしまい、ほとんどが現金に。

 日経平均が一万円を割ったら再度買おうかなと考えているが

実際に割ってみると手が出せないかもしれない。

 

 今一万五千円だから三割下がると一万円を切る。

 株価にして1000円だったものが650円。これくらいなら

よくあることだ。

 

 人は自分が経験していないとなんとなくピンとこないものだ。

 1000円だったものが360円になる。平時ならだれも

ありえないと思い想像もできないのだが、ある。

 こうしたことを何度も経験してみると、実にいろんな

ことが起こることが分かる。

 

 株なんてものはそういうものなのだ。

 起こるはずのないことが起こる。

 株価を見るといつも思う。

 あるはずのない塔をみんながめざし、よじ登ろうとする。

 ところがしっかり床だと考えていた場所が透明な

アクリル板になり、瓦解していく様を。

 株なんてこんなところが実態かもしれない。

2014年10月20日

誓約書

 

 先般、御嶽山が噴火した。

 どんな観光にも、どんな遊びにもリスクはつきものだ。

 ただ人は自分が巻き込まれるとは想像しない。想像したら

出かけられないかもしれない。

 

 海外、特にアメリカ、ヨーロッパなどはこの点、厳しい。

 カナダのスキー場で56度の斜面を滑った。もちろん大変

危険だ。だが滑ることはだれもとめない。お好きにどうぞだ。

 

 ニュージーランドでヘリコプタースキーをやったことがある。

 ヘリコプターで自然の山の山頂に連れて行き、そこから

滑るものだが、もちろん誓約書を書かされる。

 このアクティビティーにおいては重大な事故が起こる

可能性があります。その責任は全て自身が負います、

などとしてある。名前をサインするだけだがぶるぶるっと

身震いする瞬間だ。

 

 海外ではこの手の誓約書がとにかく多い。

 サインするとこれから起こることはほぼ全てを

自分が対処しなければならないと自覚させられる。

 

 ただヘリコプタースキーとはいうが、一緒にガイドが

ついて滑り、ガイドの先に行ってはいけない、など

安全対策はかなり厳重だ。

 アメリカやヨーロッパにおいては危険なところに

立ち入ることも自由、ただその結果は自身が負うもの

だとの共通認識がある。

 

 それを知るとかえって日本人などはうかつなことは

できないぞと自覚するかもしれない。

 本来、自然のフィールドではなにが起こるか

分からないのが前提だ。そこではなにが起こっても

仕方がないのだ。

2014年10月15日

目的地

 

 旅行の話になるとよく聞かされるのが、ではどこへ、だ。

 これが難しいんだよね。旅行って人それぞれだから。

 ボクが良いと思うものとその人とでは違う。

 ただ旅行先がどこ、とは言えないがやはりセオリーは

あるんじゃないかな。

 

 ボクはスキーをするためだけに海外を何度も旅行してきた。

 ニュージーランドにカナダ。複数回、訪れている。

 ツアーによっては観光もセットになっているのだが

そのときの自分としては一日でも多く滑りたいと考えていた。

 だから観光が邪魔で邪魔で。

 

 こんなふうに一点に絞ることは考えていいかもしれない。

 エジプトならツタンカーメンが見たい、見たい、

どうしても見たい。

 

 逆にダメだったものももちろんある。

 一週間、時間がとれたから。あそこは行ったことが

ないから。みんながあそこは良いっていうから。

 実際これらの理由で旅行先を決めたこともあるが

満足度は低かった。

 

 そこには自分がないんだよね。

 自分がどうしたいかが、ない。

 一度、外国で車の運転をしてみたくなった。

 一日、公安委員会に行くと国際免許が取れるという

話しだが、その一日が取れない。

 なので日本の免許証で運転できる国を探した。

 これがあるんですよ。サイパン。

 

 なぜかサイパンでオープンカーを運転するはず

だったのに、出払っていて日産サニーに乗ったけどね。

 でも、右側を運転する感覚ってとても新鮮だった。

 右折はとまらなくていいんだけど感覚的に分からない

んだよね。なにか一つ大きな目的を決めると旅行は

とても楽しくなるものだ。

2014年10月14日

リミッター

 

 ま、そもそも知らないと思うんだけど。

 最近、トラックを見ててなにか変ったところはないだろうか。

 先日、ふと思ってさ。確かに変わってる。

 以前はトラックの運転席の上あたりにヨコにライトがついてた

のを知りませんか。三つ、黄緑のライトがついてました。

 

 あれは意味がありましてね。

 速度20キロで一個、40キロで二個、60キロ出すと三つ

つくことになっています。

 トラックは自分が走ってる速度を周囲に知らせながら

走っていたのです。でも最近のトラックにはついてませんね。

 

 一般国道が50キロ制限が多くなったことも関係しているの

かも。

 こうしたことはトラックはひとたびなにかあれば被害が

大きくなるから、でしょう。抑制が働くのです。

 

 こっちは今もあると思いますが、以前は走行グラフという

ものがありました。これもさっきの話と同じようなもので。

  今日一日、何キロで走っていたか記録されています。

 なので警察にとめられると、あんたグラフ出しなさい、

なんてやっていたのです。

 

 それを見ると飛ばし過ぎなど一目で分かるわけです。

 そのグラフですがトラックの運転手から木製のトンカチで

たたいてやるとおかしくなるので、警察にとめられると

ばちんとやるんだって聞いたことがあります。

 

 わたしたちが考えている以上にトラックは安全に走る

ためにいろいろ工夫されているのです。

 今のトラックは高速道路である速度を超過すると

ガソリンリミッターがきいてエンジンがとまる仕組み

になっているはずです。

2014年10月10日

サイズ

 

 凍傷にかかったことがある。

 中学生のころ母親とスキーに出かけた。あのころわりと有名

だった三井野原スキー場。漢字は違う気がする。

 ここはゲレンデの中に線路が走っているといわれ、

便利さを売りにしていた。

 

 凍傷にかかったのはあのころ中学生のだれもがはいている

靴、そのかかとのところだった。列車から降り、民宿まで

歩いたり、長時間立ったままの姿勢だったりしてかかった

みたいだ。凍傷なんて言葉は知らなかった。

 

 500円玉くらいの大きさで、押すとふにゃふにゃした。

 色はあざのような感じ。

 そのころそれがなんなのか知らなかった。

 ただ原因は思い当たるところがあり、シューズの

かかとのところがしめつけられていたので、そうなったと。

 

 それがケガの一つだと知らなかったのでなんの手当も

しなかった。押したり、靴をはくとかなり痛かった。

 ただしばらくすると回復した。

 なんの手当もせず。

 

 先日、マラソン大会に出るというのでシューズを

買ったのだが、同じところが皮がむけぱっくり。

 それを見て思い出した。

 このシューズ、たった一度しか使ってない。

 だれかーもらってくれないかなー。

 サイズは26.5っす。

2014年10月 9日

違和感

 

 ゆうべ何人かで食事したのだがとても楽しかった。

 そして意見として出されたのが、いろんな個性を持つ人たちが

いるので、それぞれが浮き立って見える、だった。

 ボクもそう思った。

 

 ふつう食事する席の場合、よく知った者同士、共通の趣味が

あったり、同じ職場の仲間ということが多いと思う。

 楽しいかもしれないが、違和感を感じることはない。

 どちらかというと安心して酒を飲んでいられる場所である。

 人は無意識にも安心を選んでるところがある。

 

 ところが昨日はそれがなかった。

 こうした食事会ではたいていの場合、場違いな人が交じると

だれがあいつをつれて来たんや、になりがちだ。

 その危険は常にある。

 昨日はうまい方向に転がってくれた。

 

 日頃、ボクたちは自分と会話しているのだ。

 同じ職場、同じ趣味の人たちと話すこと、それは自分と

会話しているわけだ。だからなにも感じない、はず。

 

 いつもの席に一人違った人を加えてみよう。

 すると話の流れは変わり、いろいろおもしろい意見が出てくる。

 どうしてこの人はこんな反応をするんだろう、って感じるはずだ。

 人は違和感を感じたとき強く自分を認識するものだと思う。

 そこに自分を見つけるわけだ。

 ま、楽しければいいんだけどね。

2014年10月 7日

紹介

 

 この一か月ばかりで初対面の方、七人と出会いお話しをさせて

いただいた。こちらから出かけていくので往復の時間も

バカにならない。

 

 自分としては紹介してやろうという提案は全て受け入れる

ことにしている。人がだれかを紹介しようとするとき、

決まってなにかがあるからだろう。

 参考になる、仕事になる、おもしろい、お互いに出会って

いただくことでなんらかのメリットがあるわけだ。

 

 よってボクとしては事前になんら情報を仕入れず

会ってみることにしている。人はこちらがガードを下げて

接すると心を開いてくれるケースも多い。

 

 ボク自身、紹介してやろうと思っていただけること、

それ自体がとてもありがたいことである。

 現実にはこうして人と話してみてなにかが動き出した

ことはない。仕事になったこともない。

 

 だけれども仕事とは基本、人と会うことだし、

自分の考えをうまく相手に伝えることも大事だ。

 そういうわけで、とてもありがたいことだ。

 逆に、この人に会ってみてくれ、そんなふうに

言われてみたいものだ。

2014年10月 6日

極端

 

 アフリカに変わったカエルがいるそうだ。

 湖の中の個体が全員、オスになったら一部はメスになるんだって。

 ウソみたいなホントの話。

 

 ボクなど以前から極端な人間だった。悪人がいるからこの世は

悪くなる、そんな考えの持ち主だ。

 みんなが善良ならそれでいいんだ。

 ボクの根っこにはどこかそんなものがある。

 

 だが、湖の中が全員オスになったなら、一部はメスになる、

それを考えると善人だけの世の中もまた存在しないわけだ。

 大きな矛盾だ。

 

 悪いやつは全部、牢屋にとじこめておけ、ボクなどは

気軽にそんなことを考える。でもそれは無理だろう。

 

 細菌というものはおもしろい。

 シャーレの中でどんどん増殖していく。増殖していくのだが

部屋がいっぱいになったなら急に減少していく。

 少ない間は居心地が良かったのだが、多くなってくると

存在できる空間がなくなってしまうのだ。

 そんなことをたまに考えてしまうんだな。

 いずれにせよ極端な考えはよくないと思う。

2014年10月 3日

紹介

 

 以前、高校に勤めていた。六年ほど勤めて退職したのだが、

高校の先生から高校生に役立つ話を聞かせてやることになったので

協力してほしいと言われた。

 戸惑いながら引き受けた。報酬など一切なかった。

 先生からすればボクはいろんな社会を知っていると思われた

のかもしれない。これから広く生きていきたいとは思っていたが

そのころごく狭い範囲でしか動いていなかった。

 

 周りの方に尋ねて回ったり、講師をお願いしたりした。

 相手が男性の場合、夕食を共にしながらお話しさせて

いただくこともあった。

 それらの費用も全て自分が出した。

 

 講師を紹介するこの役目は四年くらい続けた。

 それから数年、ある男性と出会った。

 その男性が催しをされるとき都合が合えば全て出かけた。

 するとこれまでお願いしてきたような、講師にぴったり

な人がいくらでも現れた。

 

 そのときつくづく思ったものだ。

 あーあ、あのころ知り合っておけば、あんな苦労はしなくて

済んだのに。しかし、そんなものかもしれない。

 

 一人でいいのかもしれない。

 その有力な一人を知っていると世界が広がっていく。

 信頼していただければ紹介も頼めるはずだ。

 そのためには、それを意識し、とにかく行動

しなければならない。

2014年10月 1日

観察

 

 母親の友人で元学校の先生がおられる。

 先般も呼ばれて遊びに出かけた。

 いろいろとお話しして気づいたことがある。

 この先生、決して知らないという言葉を使わないのだ。

 

 ご自宅にはこれまで登った山で買い求めたなんとか手形

や、登山記念などのフラッグの類がたくさんある。

 これはなんですかと問するや、どとうのごとく

説明が始まる。なんでもよく知ってらっしゃる。

 

 ボクがこのごろランニングを始めたと口にすると、

ランニングはスカッとするし、気持ちいいよねと

こちらの言いたいことまで聞かせていただいた。

 でも聞いていて、この先生、いつもこうなん

だろうな、なんて思った。

 

 上から目線になってるんだ。

 で、おもしろいのはご自身がそうだとはまるで

気づいてないこと。発言に戸惑いがないので

それはよく分かる。

 邦ちゃん、「わたくしのこと」、なんだかわたし

ばかりしゃべったわね、は最後まで聞かれなかった。

 

 自分のことを外側から観察するってとても

難しいんだなーって先生のことを見て思った。