2011年10月19日

話し言葉

 あれはいつのことだったかな、25くらいだったと記憶してる。ほぼ
だれとも話せなくなっていた。

 ウツウツとした気分になったってわけじゃなく、だれにもあると思うが、
中学、高校くらいの話し言葉が社会人として通用しなくなり、頭の中で
マゴマゴ考えているうちに黙り込むことが多くなっていたんだ。

 それまで、自然に「なに、やってやがんだ」とか「そんなの知ったこと
じゃーない」なんて口にしていた。だが、社会には実にたくさんの人たちが
暮らしており、年齢層も幅広い。「友人にはこう」「ほかの大人にはこう」と
使い分けしてるつもりだったが、いいかげんだるくなってきた。

 「もうさ、社会人に通用する言語だけにしよう」って決めた。それから
しばらくするとおかしなことが起こった。中学の同級生と電話していて気づいた
んだが、ていねいな言葉で話してる自分に気づいておかしかった。

 頭の中では「おいおい、同級生相手だぜ」と思うんだが、すっかり社会人
対応になっていた。

 そのころからボクは自分が使う言葉についてかなり神経をとがらせるように
なっていた。人と話していると「池田さん、そのよいしょっていうの、やめま
せんか」と言われたりする。立ち上がるときに使うこのよいしょ、言われた
瞬間に「二度と使わないぞ」と決めた。

 ほかにもなにげなく「かったるい」などの言葉を使っていたらしいのだが、
指摘され使うのをやめた。
 人はみな子供のころから言葉を使う。だが、免許皆伝されたわけではない。

 もっともっと自分の話し言葉について神経をとがらせ、その上で楽しく
話すようになれたらいい。それにはまず、他人の意見をきちんと聞き、
納得したらすぐ改善する。

 「これは自分の内面のことだから」みたいな自分独自論を展開するのはやめよう。
 それを口にすると相手はしらけてしまって指摘することをためらうようになる。
 要は指摘してくれる人は数少なく、だが、一人が指摘してくるということは、
ほかの多くの人たちも実感してると考えた方がいい。人間は言葉から自分の
日ごろの姿勢を反省し、改善していけると思う。

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