2011年2月21日

フレンドリー

 あれほど明確に感じたことはこれまでなかった。
 広島の繁華街に出かけたときのこと。通りを歩いていると道行く人に
道を尋ねられた。「いや、こっちが探してるんですけど」。
 そんなことが何度も続くようになった。

 それから観光地などに行くと「シャッターを押してもらえませんか」、
知らない人から頼まれることがやたらと多くなった。実に不思議な気分。
 つくづく思った。「こんなことってこれまでなかったよなー」。

 ある日を境に社会がボクに対してフレンドリーになった瞬間だった。
 そして、たまにそのことを人に話して聞かせるようにもなった。

 話すうちにあることに気づく。
 「あ、社会がオレにフレンドリーになったんじゃなくて、オレの態度が
変わったってことなのか」と。

 その前は「池田さんは寡黙で怖い」とか「顔が能面みたいで表情が分からない」
とかよく聞かされていた。ボクは自分では「また、あんなこと言ってらー、
顔なんかどうだっていいんだよ」、いつもそんな気分で聞いていた。

 分かってみるとほかにもいろいろ変化があった。
 他人からガツンと言われることも多くなった。実に不思議だ。

 あなたは知らない人から道を聞かれますか。シャッターを押すよう頼まれますか。
 ガツンと言われますか。
 こっちが素直な態度になると社会も受け入れてくれるのかもしれませんね。

 ボク自身のことで言うと「オレはオレだ」という感覚がとても強かった気が
します。自分の中では「こっちが少し引っ込むと相手が強く出てくるようになる」
そんな感覚でした。

 空手に「押推」(おす)って言葉があります。ボクは空手を習ったことは
ないのですが。このおすというのは「押したり引いたり」だと分かります。
 自分が押せば相手は少し引っ込む。こちらが引っ込めば相手が少し強く
押してくる。そういうことなのだと納得がいきました。
 「おす」って漢字に変換できません。これで合ってたっけ。

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