2010年3月18日

価値観

 あなたには価値観の激変が起こったことがあるだろうか。ボクはあるなー。
 ボクは中学卒業と同時に京都に留学することにした。はれてボクは
京都の高校生になったわけだが、しょっぱなから腹立たしいことが
たくさんあった。「おまえ、どこけ(質問してる)」。どこけ、は
「どこの出身ですか」と思ってもらえばけっこうだ。
 「オレは山口県だ」と応える。それに対して「山口って九州やろ」。

 がっかりさせられた。地方なのでもちろん方言がある。それを話して
いると「おまえ、九州やろ」。これは何度も言われた。山口県の方言
を聞くと九州の言葉に聞こえるのか。現実にボクが九州の言葉を聞くと
全く違って聞こえるのに。「やっとうーお」なんて山口県の人間は使わない。
 山口県の方言の「たう」はさっぱり分かってもらえなかった。これは当然。
 「たう」は「届く」の意味。届かないは「たわん」だ。

 ボクは伏見区にある珠算塾にお世話になったいたのだが、たまにボクに
質問が及ぶことがある。「池田君ところって土地とか建物はあるの」。
 そのころ盛んに京都で土地の手当をする話をされていた。

 ボクは父親が所有していた気がしたので「あると思いますよ」なんて
返事をしていた。しかし、ややあって、先生がたから「しかし山口県に
どんな広い邸宅があっても関係ないよなー」って話になった。当たり前だ。
 山口県の土地を京都に持ってくるわけにもいかない。

 京都で暮らすようになって2年くらい経ったころ、やはり感化されやすい
年頃だからだろうか、ボクは「京都に住む人間が都会的なんじゃなく、
普通の人間がただ京都に暮らしてるだけ」だと気づいた。

 「都会的な人間が京都にいるのではなく、ただ町が都会的だったという
だけ」に気づいた。もちろん上には上がいるもので、京都の人間は
東京には無条件に降参してるようだったけど。
 「人はどこにいても変わらないなー」なんて高校生が実感したものだ。

 それはボクが京都に入り込んで生活していたからかもしれない。留学
は旅行者じゃないからね。夕食は近くの食堂で、お風呂は銭湯を利用してた。
 あとから考えてみるとこれらのことはボクの中になんとなく化学反応を
起こしてる気がする。そしてものの見方がそれにてかなり変わった気もする。
 しかし。強烈だったなー。「山口県って九州やろ」は。隣り合ってはいるん
だけどね。

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