2010年3月11日

おやじ

 ゆうべ、ある男性とお話しさせていただいた。その男性とだけではなく
全員で8人いた。
 その男性は口にする。「みなさんを見ているととてもうらやましいですよ、
創業社長ってみんな生き生きされている。それからすると、うちなんか、
おやじが社長を務めてきたんです。おやじはおやじなりに苦しい時代を
頑張って経営してきたっていう自負があるのは分かるんだけど、今からの
時代もそれでやっていけるかってなったら、どうなんですかね」。

 おやじさんとはことあるごとに口論になるらしい。口論などはどこの
お宅にも存在する。目障りなおやじもよくある話だ。
 それをどう消化するかにかかってくるだろう。
 あなたなら、この人にどんなアドバイスをするだろうか。

 まず、ボクはこの背景には危機意識が存在していると思う。それはとても
すばらしいことだ。それから、よくありがちな「根性論」。「歯を食いしばって
やればなんとかなる」みたいな話。は現在、あまり通用しないだろう。

 ボクの話をしようか。ボクは19から株式売買をやってる。父親から
「この株をやるけー、(あげる)株をやってみー」と言われた。それから
何日間かは新聞をめくって株価を確認したりしていたが、数字の羅列に
すぐに飽きてしまった。それから10年くらい、ボクは株式を買うのも
売るのも全て父親の指示された通りだった。だって許してくれないんだもの。
 だけど、父親の指示にしたがって売買するだけじゃつまらないよね。

 そこでボクはひそかに株式の本を買ってきて読んだり、読めない経済新聞
を読むようになった。株式の難解な言語も理解するようになり、そんな
話を会話に織り混ぜるようにもなっていた。当初の10年間は全て
父親の指示通りに売買してた。だけど15年くらい経ったある日、
父親が「オマエ、どこ買ってるんや」と尋ねてきた。もちろんボクは
得意になって教えてあげた。ボクは内心、「やっと父親もボクの株式
に対する理論を認めてくれたんだな」なんて思った。

 「おとうさんの時代は時代が良かった」「今は右肩上がりの時代じゃない」
「これまでみたいに経営してて、これからもやっていけるかどうか分からない」
それらは全て正しいと思う。だけれども、どこの家庭もそうだと思うが、
おとうさんの頭の方が堅い。おとうさんは変化しないのだ。だから、
変わるのはおとうさんじゃなくて自分だと思う。おとうさんの年齢を
追い越す息子なんていないんだから。

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