• 2009年8月29日


    天下分け目の選挙戦で国家の安全保障、外交、教育といった、日本及び日本人のための最重要課題が置き去りにされている。右でも左でも結構とまでは言い切れないが、国家国民のための政治を望む。今日の日本は、沈没寸前。何故にここまで堕ちたのだろうか。

    国家の意思や誇りを口に出すのもはばかれる世の風潮は哀しい。「良い国」の民としての誇りを持ちにくくなっており、「日本人の卓越した民族性」(勤勉・誠実・清潔・倹約・質素・和を尊ぶ心等々)もむなしく響く。

    国民に意見の違いはあっても、国家の基本にかかわる問題での国論が分かれるのは、国家の存在そのものを危うくする。

    唯物論的保守勢力が、戦後の奇跡的な経済復興の中で幅を利かせて来ており、利益優先の経済至上主義は政治・経済・社会・文化・言論その他の広範な領域で蔓延し国家国民の利益を損ねてきた。

    <たくさんのウソ・誤解の中の、いくつか。>
    ・平和は、それへの願いや祈りだけで簡単に得られるか。
    人任せ(米国の軍事力頼み)でもダメ。突出した軍事力は必要ないが、近隣諸国の軍事力(軍事予算)と均衡を保てる水準は維持されなければならない。近隣諸国の軍事費の毎年の伸び(特に、覇権主義といわれる中国の伸び)はすさまじく、日本だけが「自制」を求められている状況をどう理解し、どのように説明できるのか。

    ・核を持つべきではないという「常識」は絶対か。
    原爆投下の被害を受けた歴史を持つ日本人の核アレルギーは当然理解できるものであるが、戦争の抑止力としての核の所有は不可欠と思う。核の平和利用すらも制約が多い日本の状況を憂う。

    ・右翼は本当の「右翼」なのか。
    特に街宣右翼と呼ばれている右翼団体の内、少なからざる数の団体及びその構成員が反社会的な側面を有しており、逆に日本を貶(おとし)めているとの指摘も多い。ネット関係で調べると、団体・指導者・構成員について、驚く様な状況を確認することができる。民族構成、バックボーンその他・・・。

    ・政権交代で、世の中が一挙に良くなる。
    明日は衆議院選挙の投票日。民主党の優位は変わりそうにないが、自民党が悪で民主党が善ということでは、もちろんない。責任のある二大政党出現の日の目を見ていない状況下で、政権選択を余儀なくされている国民の不幸を思う。自民党のだらしなさは国民の信頼を失うに十分であり、特に反日的な近隣諸国へのお詫び一筋の外交は日本国家の威信を傷付け、国家の利益を損ない、将来の国家の存在も危うくしている。本来の(?)保守層すら、民主党支持に軸足を移行せざるを得ない状況がある。日本を悪くした原因を政治家と官僚だけに押し付けるのは酷である。国民こぞって、精神性より物質やお金に重きを置いてきた状況が、今日の社会の荒廃を生んでいる。例えば、社会保険の長年にわたるずさんな管理も、もっと早くコンピュータの導入(公務員の人員の削減につながる)をはたしておけば、今の状況よりは幾分ましであったと思われるが、労組が強く反対してきた経緯がある。その労組(連合)が、民主党の支持団体として、社会保険のでたらめの責任を他人事のように追及している。一方、教育改革の行方も気になる。国旗(日の丸)と国歌(君が代)や歴史見直しについてはどうなるのであろうか。反日教育の日教組が民主党を支持している。「日本は日本人のものだけではない。」との民主党代表の発言は耳を覆(おお)いたくなる。世界のどこ国家でも、まず、その国家国民のことを考えるのであり、このことは偏狭なナショナリズムを支持するものではない。諸外国との友好は大事であり、日本に住んでいる外国人、また、旅行やビジネスで日本を訪れている外国人に対して、基本的な人権を守ることは至極当然である。台湾のマスコミにも中国の資本が入りつつあり、親日的であった台湾も今おかしくなってきている。これまで中国は、海洋資源の調査名目その他の理由(確信的、意図的)での長時間にわたる領海侵犯(これまでの弱腰の外交態度では、いつか自国の領海と主張される可能性が高い。)をくりかえしている。国内でも多くの矛盾をかかえる中国は、スケープゴート「日本」をその都度持ち出す。日本企業も4,000社以上は中国に進出しており、中国に批判的な態度を取ることが出来ない状況もある。そういえば、日本近海の中国の海洋資源の開発にアメリカ資本の参加もささやかれている。何でもありなのか。

    NHK、朝日新聞、毎日、TBSその他のマスメディアの報道や番組制作にウソ、捏造が多いと言われていることも、時代状況を映している。今、NHKは、9,000名近い人々から訴訟をおこされているが、訴訟の行方が注目されるところである。

    言論の自由は、特定の勢力の側のものだけであってはならない。

    最後に
    色々あるが、北方領土返還と合わせて、韓国が不法占拠している島根県竹島の即時奪還、尖閣諸島死守、永住外国人地方参政権付与断固反対、拉致問題解決を強く言いたい!!

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